耳鼻咽喉科・アレルギー科 京都シティどっとこむ
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耳鼻咽喉科・アレルギー科 柴田クリニック-京都シティどっとこむ
Tel:075-751-6600  休診日:水曜日/日祝日、土曜日午後
shibata-clinic@md.neweb.ne.jp

外来日帰り手術


● 日帰り手術とは
◇ 手術術式や手術器具の進歩により、疾患によっては、日帰りでの手術・処置が可能になりました。もちろん全ての手術が日帰りで可能になった訳ではありません。
◇ アメリカでは全ての手術の約7割が日帰りで行われています。最近になって、日本でも日帰り手術を行う病医院が増えてきました。

● 日帰り手術が可能な条件
◇ 日帰り手術の適応疾患である。
◇ 当該疾患以外に大きな基礎疾患がない(心・呼吸器系など)。
◇ ご本人が日帰り手術を希望されている。

● 対象となる手術、検査
◇ 慢性中耳炎に対する鼓膜穿孔閉鎖術
◇ 鼻アレルギー(花粉症)に対する高周波メス手術・化学薬品塗布手術
◇ 慢性副鼻腔炎に対する鼻茸(ポリープ)切除術
◇ いびき・睡眠時無呼吸に対する咽頭形成術
◇ 鼻出血に対する鼻粘膜焼灼術
◇ 滲出性中耳炎に対する鼓膜切開術・チューブ留置術
◇ 鼻腔内・口腔内の組織採取検査

● 日帰り手術のメリット
◇ 多忙なビジネスマンの方、仕事を休めない 自営業の方、お子さんの世話や介護を誰かに頼めないお母さん等、長期に家を空けられない方の日常生活のリズムをあまり崩しません。
◇ 入院が必要ない分、費用が安く済みます。
◇ 仕事の段取り、調整をする、家事を誰かに頼むという入院の煩わしさが最低限ですみます。

 日帰り手術のスケジュール
手術前
  ◇ 外来診察、必要な検査を行います。
◇ 外来再来、検査結果の説明を受け、日帰り手術の適応があるかどうかの最終的な判断をします。
◇ 手術法の説明を受けます。
手術当日
  ◇ 麻酔、手術を受けます。
◇ 術後の診察を受けます。
◇ 帰宅後の注意事項の説明を聞きます。
◇ 会計となります。
手術翌日
  ◇ 問題なければ職場、学校に復帰です。


慢性中耳炎に対する鼓膜穿孔閉鎖術
適応:
慢性中耳炎で鼓膜に穿孔がある場合
一定期間耳漏が出ていない、鼓膜閉鎖で聴力改善が認められる、手術に適した鼓膜の穿孔部位、など様々な条件が必要です
内容:
1)麻酔のガーゼを耳内に挿入して除痛をする
2)穿孔部分を掻破して新鮮創を作る
3)人工材料によって創部を閉鎖する         
 

鼻アレルギー(花粉症)・慢性肥厚性鼻炎に対する高周波メス手術
適応 :
1)花粉症などで鼻の症状(くしゃみ・鼻水・鼻づまり)が激しく、薬物療法などの保存的治療の効果があまりない場合
    ・・・・・季節性の花粉症のほか、通年性のアレルギーの患者さんにも行います
2)肥厚性鼻炎で慢性的に鼻づまりがあり、鼻呼吸が有効に行えない場合
3)いびきや睡眠無呼吸の原因に鼻呼吸障害がある場合
内容 :
1)麻酔のガーゼを鼻内に挿入して鼻内の麻酔をする(鼻粘膜に注射する場合もあります)
2)鼻の粘膜を高周波切開凝固装置にて直接処理する
    ・・・・・粘膜を変性させ、アレルギー反応を起こりにくくする
    ・・・・・鼻の粘膜の腫れた部分を切除し、鼻呼吸を改善する
 
*その効果は、手術後2〜3年経っても約70%の症例で持続します(=経過によっては再手術が必要な場合もあります)
*レーザー手術よりも術後の痂皮(傷口のかさぶた)がつきにくい、と言われています
*鼻中隔が弯曲している人の場合、手術の効果が減弱することがあります

いびきや睡眠無呼吸の治療のために手術を行う場合、次のことをご理解下さい。
・ 他の治療をするにしても、まずは鼻呼吸ができていなければいけません(例えば、のどの手術だけをしても鼻呼吸ができていなければいつまでたっても口を開けて眠らなければなりません。見かけ上いびきは小さくなっても安定した睡眠ができず、身体への悪影響は改善されません)
・ この手術の目的は、本来、人が必要とする生理的な呼吸様式(呼吸全体の8割を鼻からできるのが正常な状態です)を取り戻すことであり、いびきや無呼吸そのものを軽減・消失させることではありません
・ もちろん、結果としていびきや無呼吸が改善することもありますが、多くのいびき・睡眠時無呼吸の患者さんは鼻以外にも気道が狭い要素を持っているので、後日その方面への対処が必要となります(のどの手術、マウスピース、CPAPなど)
   

鼻アレルギー(花粉症)に対する化学薬品塗布手術
  トリクロロ酢酸という化学薬品を下鼻甲介中心に塗布し、表面のアレルギー反応を起こす粘膜を焼灼します。
  鼻粘膜・ 化学薬品を塗布するだけですので、操作は簡便、短時間で終わります(もちろん、麻酔の処置は行います)
・ 反復して行うことも可能です

図上・・・薬品塗布前の鼻粘膜(左側:右の鼻粘膜、右側:左の鼻粘膜)
図下・・・薬品塗布後の鼻粘膜(白く変色しています:青矢印)

慢性副鼻腔炎に対する鼻茸切除術
適応:
慢性副鼻腔炎で鼻茸を有する症例

内容:
1)麻酔のガーゼを鼻内に挿入して除痛をする(鼻粘膜に注射する場合もあります)
2)高周波切開凝固装置を用い、鼻茸を切除する
3)鼻内の形態を整え、鼻閉や鼻・副鼻腔間の換気の改善を図る

ただし、程度のひどい場合・再発を繰り返す場合は内視鏡手術などを考える必要があります

 
いびき・睡眠時無呼吸に対する咽頭形成術
適応:
いびき・睡眠時無呼吸の症例で、気道狭窄の責任部位が咽頭レベルにある場合
手術によって、いびきおよび睡眠時無呼吸の改善が期待できる場合

<手術の目的> 
いびき・睡眠時無呼吸の原因となる要素を改善する
目的1 余剰粘膜を減らし、いびきの音を軽減する
目的2 気道を拡大することにより呼吸をスムーズにし、睡眠時無呼吸の程度を軽減する
<手術の内容> 
1. 麻酔処置 まずは局所麻酔薬を吸入し、嘔吐反射を抑制します(のどの奥を触った時にゲッとならないように)
次に操作部位周辺に麻酔薬を注射します(注射時の痛みはほんの少しです)
2. 手術の実際(下図左上は術前の口腔内)
口腔内写真 ・ 口蓋垂の基部に沿って、両側ともに斜め上方に切開を加えます(左図右上・左下)。この操作によって、気道が横方向・縦方向に拡大します。同時に、口蓋垂がより強調された状態になります。
・ 口蓋垂を基部近くで切除します(左図右下)。
・ 実際の手術時間は10〜15分ほどです。
(電極を粘膜内に刺入して粘膜下を凝固・収縮させる方法を行う場合もあります)
<術後の経過>
術後2〜3日は痛みがやや強いですが、徐々に軽減していきます。それまでの間、食事は柔らかめで刺激の少ないものを取るようにして下さい。その後は痛みの具合に応じて徐々に普通の食事に近づけていって下さい。
術後の創部の状態が落ち着くまでは、週に1〜2度外来受診が必要です。術後3〜4週で新しい粘膜がほぼ再生します。
睡眠時無呼吸の患者さんの場合は術後に終夜呼吸モニターを行い、無呼吸の改善具合を調べます。
Q のどちんこを取ってしまっても大丈夫か?
A 口蓋垂(のどちんこ)の役目は2つあります。ひとつは話したり、歌ったりする時の微妙な声の共鳴。もうひとつは食事をする際に食べ物が鼻へ逆流しないように蓋をすること。声に関しては、歌や声の質などを職業にしている人(歌手・DJなど)のレベルで「少し声質が変わったかな?」という程度なので、日常生活レベルでは全く問題になりません。鼻への逆流については、手術にあたって粘膜の処理を過剰に行うと、起こす危険があります。よって、粘膜の処理はやや控えめに行うのが原則ですので、逆流が起こることはまずありません。
 
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